『物語思考』やりたいことがみつからなくて、悩むキャリア設計術 けんすう(古川健介)【書評】

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 ~未来を描く力で人生を物語のように楽しむ物語思考術~

 自分の理想通りの人生を送るためには、一つの「物語を作る」考え方が有効。

 今回は、「物語思考」というアプローチについて解説します。

 この本は、自分を主人公とし、未来を想像しながら生きる方法です。

 過去からの積み重ねよりも、未来の状態を設定する。

 その方が、現在の行動への影響度は高い。

 例えば、今まで野球で食べてきた選手が10年後テニスプレーヤーになりたいと考えているのなる、

 次の休日はテニスの練習をするはず。

 過去にとらわれることなく、

 未来に向けた思考が現在をつくる。

 そのためにキャラクターを創造し、その「キャラ」として行動することが推奨されている。

 本書は、理想の自己へと変わるための具体的なステップを提供している。

 自分のなりたい将来像を決めて、それに近づくために理想の「キャラ」を作る。

 そのキャラとして行動していく。

 また本書では、自分のキャラの作り方や物語の動かし方もまとめていた。

 興味がありそうなことをやってみることに、一歩を踏み出せない人のためにおすすめの書。

 

1.要約とあらすじ

 行動を左右するのは、過去のあなたではなく、未来に「どうなりたいか」という思考のみ。

 頭の枷(かせ)を外す方法を本書で示し、理想の状態を思い描いていく。

 なりたい姿になれそうな「キャラ」を作り、その「キャラ」に沿った行動リストを作る。

 「キャラ」が生きる環境を見つけ、そこに入っていく。

 レベルアップする「キャラ」を強めていき、自分自身を変えていく。

 そのためにも高い目標ではなく、自分がワクワクできる名場面をイメージする。

 その名場面を再現するため、小さな行動目標を作る。

 人生をあなたという「主人公」が、「なりたい自分」になるための成長物語だからだ。

2.今回紹介した本

 「物語思考」やりたいことが見つからなくて、悩む人のキャリア設計術

 けんすう(古川健介) 著

 出版社 幻冬社

目次

  オープニング 「物語思考」とは何か?

  ステップ1  頭の枷を外しながら、なりたい状態を考える。

  ステップ2  「キャラ」の作り方

  ステップ3  「キャラ」に行動させよう

  ステップ4  「キャラ」が最高に生きる環境を作ろう

  ステップ5  物語を転がそう

  ステップ6  物語にゴールはない

著者紹介

  けんすう(古川健介)

  起業家エンジェル投資家

  アル株式会社代表取締役

  浪人時代にネット上で大学受験サービスを立ち上げ、新卒でリクルート入社

  起業後、NFT等を手がけている。

3.本書の見どころ

 1️⃣SNSを使い、応援してくれる人を増やすためSNSのファンの増やし方も書かれていた

 SNSでの情報発信を3つの柱に分け、

 ①情報→②意見→ ③日記の順に発信していく。

 フォロワー10,000人までは情報を発信していき、その後は意見を混ぜていく。

 10万人ぐらいから日記。

 どのような内容の情報を発信するかの基準として、

 1、みんなが知りたくて、みんなが知らないもの

 2.みんなが知りたくて、みんなが知っているもの

 自分に合った自分が発信できる有益な情報を積極的に発信していくことから始める。

 2️⃣「失敗」が「物語」をおもしろくする。

 ゴールまでの道のりを極めるほうが好きな日本人には、「物語思考」が合っている。

 自分のありたいキャラをつくり、そこに向かって行動していく。

 キャラを作り行動していくうちに、

 こういうキャラなんだ!と

 自分で思い込むようになっていくという効果もある。

 行動していけば、失敗することもある。

 しかし、「失敗」が物語をおもしろくする。

 

 


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