【要約&実践法】阿川佐和子『聞く力』に学ぶ、信頼される会話術の極意
こんにちは、ひろしです。
突然ですが、こんな悩みはありませんか?
- 「初対面だと何を話せばいいかわからない…」
- 「とっつきにくい人と距離を縮めたい」
- 「信頼される会話術を身につけたい」
そんな方におすすめしたいのが、累計150万部突破・2年連続のベストセラーである阿川佐和子さん著『聞く力──心をひらく35のヒント』です。
本書では、作家・インタビュアーとして1000人超の人物と対話してきた阿川さんが、“心をひらき、人間関係を深める聞き方”を35のヒントにまとめています。
会話とは「感情のキャッチボール」
阿川さんは、「会話は人間関係を円滑にたもつ最強のツール」だと語ります。SNSやチャットが主流になった現代だからこそ、“対面で話す価値”が見直されています。
会話の本質とは?
- 声のトーン・表情・間(ま)から感情が伝わる
- 反応を見ながら、言葉のニュアンスを調整できる
- 信頼構築のスピードが速い
つまり、会話とは「感情をやりとりする技術」。だからこそ、“聞く姿勢”を磨くことが、信頼される第一歩になるのです。
信頼される人が実践している「聞き方のコツ」
阿川さんが特に強調するのは、「話す技術」よりも「どう聞くか」の重要性です。
特に初対面では、以下のような姿勢が信頼を引き寄せると述べております。
信頼される3つの聞き方
- 質問は3つまでに絞る
→ 会話に“余白”を残すことで、相手が話しやすくなる - 「今ここ」の反応に集中する
→ 用意された質問より、相手の話から生まれる問いを大切に - 話の腰を折らない・目を見る・うなずく
→ 非言語の要素も、聞く力の一部!
阿川さんは「会話は生もの」と表現。準備よりも“その場の反応”が大切だと語っています。

決めつけない姿勢が「意外な一面」を引き出す
人はつい、相手に対して「この人はこういうタイプ」と決めつけてしまいがちです。
しかし、それは会話の幅を狭め、信頼関係の構築を妨げてしまいます。
阿川さんはこう語ります。
「人には、自分でも気づいていない魅力がある」
だからこそ、先入観を捨てる姿勢が重要なのです。
- 「そんな考え方もあるのか!」
- 「この人から、そんな言葉が出てくるなんて!」
こんな“意外な一面”と出会えるのが、「聞く力」の醍醐味です。
明日から使える!「オウム返し質問法」で会話が広がる
本書で紹介されている代表的なテクニックが、「オウム返し質問法」。
これは、相手の発言を繰り返すことで、話を引き出す方法です。
実践例:
- 「今日のテスト、30点だったんだよね…」
→「30点だったの?」と驚きを込めて返すことで、相手が続きを話しやすくなる - 「実は僕、すごく臆病なんだ」
→「臆病なんですか?」と返すことで、相手は背景や想いを語ってくれる
このように、相手の言葉を“興味”で包むように返すことで、自然と会話が深まり、信頼も生まれていきます。
まとめ|聞く力は、人生を変える“最強のスキル”
『聞く力』で学べる4つのエッセンス
- 対話の本質を理解する
→ 会話は感情を共有する時間 - 「話す」より「聞く」に重点を置く
→ 台本よりも“今この瞬間”を大切に - 先入観を手放す
→ 相手の“意外な一面”に出会える喜び - オウム返しで関心を伝える
→ 話を引き出し、深く共感する

結論:聞き上手は、相手に興味を持つ人
聞く力とは、単に質問を投げかけるスキルではありません。
“相手への誠実な関心”と“反応する力”こそが本質です。その最大のポイントは、相手に興味を持つこと。聞き上手とは、相手の話に関心を寄せ、自然な流れで深堀りできる人のことを指します。
「なんでそう思ったの?」「そのあとどうなったの?」といった、素朴な問いが、信頼を生む会話への入口になります。
「聞くことは相手を思いやる」こと。これは、すべての人間関係に共通する真理かもしれません。
📌 誰とでもすぐ打ち解けたい
📌 コミュニケーション力を磨きたい
📌 人間関係を良くしたい
このような方にこそ、この『聞く力』は人生のヒントを与えてくれる一冊です。
こちらの一冊には阿川さんが対談されたゲストの方々とのエピソードがたくさん載っています。時には失敗談もあり、ゲストの意外な一面が見えたりして、楽しく読み進めることができます。読みものとしても、価値のある一冊。興味を持たれた方は、ぜひお手に取ってみてください。
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