たった1つ話し方を変えるだけで、伝わり方は劇的に変わる――『話し方の戦略』(千葉佳織著)書評レビュー
人前でうまく話せない。
緊張して、声が震えてしまう。
仕事でもプライベートでも、思ったことが伝わらないとき、想像以上にストレスを抱えてしまいます。
このようなとき「結局どうすれば伝わるの?」という疑問だけが残っていませんか。
今回紹介する出会った一冊は、話し方講師・スピーチライターである千葉佳織さんが書かれた『 話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術 』です。
この本が教えてくれるのは、 「話し方には才能もセンスもいらない」 という強烈な事実。思考と技術、そして“戦略”でした。
ビジネスパーソン、営業職など、話す力を伸ばしたいと願うすべての人にとっての永久保存版といえる内容になっています。
まずはこの記事で、話し方の本質に触れてみてください。
2つの軸(言語と非言語)を意識する

本書では、話し方には2つの軸があると説明されています。
「言葉」と「非言語」の掛け算
- 言語…言葉(内容・構成・語彙)
- 非言語…音声・動作(声のトーン、間の取り方、ジェスチャー、表情)
どちらか一方だけを磨いても、伝わり方は変わりません。
堂々と話していても、内容が整理されていなければ響かない。
逆に内容が素晴らしくても、声が小さく、姿勢が悪いと伝わりません。
伝わる話し方の3つの原則

著者の千葉さんは、伝わる話し方の基本として次の3つの原則を紹介しています。
原則①:話す目的を明確にする
- 商品を買ってほしいのか?
- 信頼されたいのか?
- 行動を促したいのか?
まずは、目的を明確にしましょう。
目的が曖昧なまま話してしまうと、内容がブレてしまいます。
相手の心には届きません。
「この話で何を実現したいのか?」を明確にする。
”話の軸”が決まります。
原則②:対象者を分析する
聞き手がどんな立場で、どんな背景を持っているか?
これを無視すると、ズレた伝え方になります。
- 相手の感情に寄り添った言葉選びができているか?
話し方は「伝える技術」ではなく、「相手に合わせる技術」と著者は述べています。
原則③:話し言葉を意識する(書き言葉との違い)
話し言葉は、一度聞いて、流れていく情報になります。
書き言葉のように、読み返すことができません。
だからこそ、以下の3つのルールを守りましょう。
- 一文は短く
- 要点は3つまで
- 話すスピードはややゆっくり
この3つを意識するだけで、相手の“聞きやすさ”が劇的に変わります。
準備の戦略こそが、“自然に話せる”秘訣

即興がうまい人ほど、裏では徹底的に準備しています。
話し方講師である著者自身も、スピーチや講演では次のような準備を行っていると本書で述べておられます。
著者がしている準備術
- 1週間前から原稿作成
- フィードバックをもらって推敲
- 音声を録音し、シャドーイングで練習
- 一段落ごとに音読・暗記
ここまで準備し、初めて“自然体”が生まれるのです。
著者の聞き手を想う、すばらしい準備となっています。

準備は自分のためであると同時に、聞き手への配慮でもありますね。
コア・メッセージを決めれば、話がブレない

コアメッセージとは、「つまり、何が言いたいのか?」を一言で表したものになります。
これがあると、話に一本軸が通り、聞き手の記憶にも残ります。
コア・メッセージのつくり方【3ステップ】
ステップ順にすると、
- STEP1…話す目的と聞き手を明確にする
- STEP2…伝えたいことをすべて書き出す
- STEP3…最も伝えたい1つに絞り、言い切る
まとめ|話す力は、人生の武器になる
本書の要点まとめ
- 話し方は「言葉」と「音声・動作」の”2つの軸”で考えること
- 伝わるには「目的」、「聞き手分析」、「言葉の使い方」が重要
- 即興よりも、準備がパフォーマンスを高める
- コアメッセージを1つに絞れば、話が伝わる
この本を読むことで、あなたの話し方は確実に変わるでしょう。
そしてその変化は、プレゼン・商談・面接・日常会話などの場面で、信頼と成果を生む“人生の武器”になります。
👉『 話し方の戦略 「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術 』(千葉佳織 著)。
