『そろそろお酒やめようかなと思った時に読む本』 【 本の要約 】
こんにちは、ひろしです。
「お酒、そろそろやめたいな」──そう思った今が、人生を変える絶好のタイミングですよ。今回は、アルコール依存の怖さや、やめることのメリットを科学的に解説してくれている一冊 『そろそろお酒やめようかなと思った時に読む本』をもとに、お酒との向き合い方を見直すヒントをお届けします。

お酒の正体は“合法の薬物”
「少しなら健康にいい」「晩酌でストレス発散」──今まで、そう思っていませんか? 私は数年前、そう思っていました。しかし近年、世界中の研究により「アルコールは百害あって一利なし」と明確に示されています。
お酒は“合法”でも、その依存性と健康被害は決して無視できないのです。
お酒とは何か
- 「お酒は百薬の長」というのは、中国・秦の時代の酒税導入キャンペーンで生まれた”嘘”のキャッチコピー。
- 実際には、お酒は合法の薬物であり、ニコチンや違法薬物と同等レベルの依存性を持つ。
- WHOもアルコールを危険な薬物と見なしている。
- 世界的に見ても、健康障害の最大リスク要因の一つ。

アルコール依存症は“誰にでも起こりうる”
アルコール依存は、静かに、しかし確実に進行します。
アルコール依存症の人の特徴5つ
当てはまっていないか、チェックしてみてください。以下のような兆候がある方は注意が必要です。
- 晩酌が毎日の習慣になっている人 寝る前のお酒は睡眠の質を下げます。毎晩欠かさず飲む方、365日飲んでいる方は要注意です。
- 医者から飲酒を注意されてもやめられない人 「控えてください」と言われても飲み続けてしまう人は、依存の兆候が見られます。
- お酒を飲んでいるときだけ楽しくなれる人 お茶やノンアルコールでは楽しめない、酒なしでは盛り上がれない人は危険信号です。
- 休日の楽しみが飲酒しかない人 休みの日はずっと飲んでいる、他にやることがないという人も依存傾向があります。
- 飲みすぎを指摘されても否認する人 「大丈夫」「私は問題ない」と否定し続けるのも、依存のサインです。
依存症の入り口は、“ちょっとした習慣の積み重ね”から始まるのです。
お酒をやめる・減らすメリット7つ
- 深く眠れるようになる 禁酒により睡眠の質が上がり、朝の目覚めもスッキリします。
- 体重が自然と減る お酒で味覚が鈍くなり、濃い味や高カロリーを求めて食べすぎる傾向があります。禁酒するとその連鎖が断ち切れ、体重も自然と減っていきます。
- 肌ツヤが良くなり若く見られる アルコールによる水分不足や炎症が肌に悪影響を与えます。禁酒すれば肌ツヤが改善され、アンチエイジングにもなります。
- 集中力が上がり、思考がクリアになる 質の高い睡眠によって脳が冴え、朝から集中力が高まり、仕事にも良い影響を与えます。
- 時間に余裕ができる 飲み会や晩酌に使っていた時間を、運動・読書・学び・家族との時間にあてられ、生活が豊かになります。
- お金が貯まる(10年で216万円も!) 例えば、ビール500mlを1日2本(約600円)飲むと、月18,000円、年間216,000円、10年で216万円の出費になります。禁酒でこれが節約できます。
- 生活習慣病やがんのリスクが減る 認知症・うつ病・高血圧・糖尿病・がんなど、多くの病気の予防になります。
【お酒をやめるべき理由】
- 睡眠の質が下がる アルコール分解で生じるアセトアルデヒドが、興奮・利尿作用を引き起こし睡眠を浅くする。
- 体重が増えやすい 飲酒によるカロリー摂取や代謝の乱れが原因。
- 老化を早める アセトアルデヒドは体内の炎症を促し、細胞の老化を進める。 アンチエイジングには「老廃物をためず、体に無理をさせない」ことが基本。
- 重病のリスクが高まる アセトアルデヒドはDNAを傷つけ、がんなどの原因にもなる。

お酒をやめる
まずは、お酒の量を減らす
飲み方を工夫する(アルコールをコントロールする方法)
- ゆっくり飲む 時間をかけて味わいながら飲むことで、酔いの進行を緩やかにし、飲みすぎを防ぎます。
- 水と一緒に飲む 1対1の割合で水を取り入れると、脱水予防にもなり、悪酔いも避けられます。
- チャンポン(複数種の酒を混ぜて飲む)をしない 種類を変えず、1種類のお酒に絞ることで体への負担を減らせます。
- 休肝日を週に2日以上設ける 肝臓を休ませる日をしっかり確保してください。
お酒に触れない工夫をする
- その日飲む分だけ買う まとめ買いはせず、買い置きは避けましょう。家にあるとつい手が出てしまいます。
- お酒のコーナーに立ち寄らない スーパーやコンビニではお酒売り場に近づかない。視界に入れない工夫が大切です。
お酒をやめる方法
- 宣言する 周囲に伝えることで、飲酒の誘いを断りやすくなる。
- 記録する 飲酒状況・変化を可視化。
- 「禁酒」=1人でやめる
- 「断酒」=周囲の力を借りてやめる
- 90日間続ける 習慣のインストールには約3ヶ月。 成功の鍵は教育と環境の整備。
最もつらいのは最初の2週間
人間の脳には「何かにはまりたい」という性質があります。 アルコールから健康的なもの(運動、学び、趣味)に没頭する先を変えることが重要です。
「飲まなきゃやってられない」から「健康になりたい」へ。 飲酒量が減ってきたらまずは成功と考え、次のステップとして禁酒に挑戦してもよいでしょう。
私自身は、仲間とお酒を楽しむのが好きなので完全な禁酒はしていませんが、週に5日以上の休肝日を設けるようにしています。
禁酒が一番つらいのは最初の2週間です。 ここを超えると体調が改善します。血液検査の結果も良くなり、肌ツヤも明らかに変わってきます。先日、血液検査をしてもらいました。数値にどこも異常がなかったとお医者さんに褒められまし。

まとめ|行動するなら“今”しかない
「そろそろお酒をやめようかな」と思ったその瞬間が、最大のチャンスです。
お酒は一見「良い習慣」に見えますが、依存・健康被害・老化・病気などのリスクがあります。やめることで人生の質が劇的に向上するので、禁酒・断酒を早いうちにやめる行動をとることが大切です。
お酒を飲むと、つらい気持ちが一時的に和らぐ。そんな経験、誰にでもあると思います。でも──それは一瞬のごまかしでしかありません。感情を抑えるために飲み始めたはずが、気づけば、お酒に心も人生もコントロールされている。 飲んでも現実は変わらないです。むしろ時間が経つほどに、あなた自身が苦しむ結果につながっていきます。
この悪循環を断ち切るには、まず一つだけ決めてください。
お酒をやめようと、決意すること。
健康のためには「飲まない」がベストです。あなたが弱いからではありません。 むしろ、自分と向き合う「強さ」があるからこそ、このページにたどり着いたのです。
いま、あなたがやるべきことはたったひとつ。
今日から、お酒を1日やめてみる。
- その不安や寂しさは、お酒じゃなくても和らげられます。
- そのストレスは、歩くことでも、書くことでも、誰かと話すことでも発散できます。
- 自分を責める必要なんてありません。 今からでも、人生は取り戻せます。
もしあなたが、「もうやめたい」「このままではまずい」と感じているなら── それは、あなたの心が変わりたいと叫んでいるサインです。
一歩踏み出しましょう。
行動リスト
・お酒をやめると決意する
・記録用のチェックシートを作成する(日記や手帳に記録する)
・お酒が販売されているところに近づかない
📘 紹介書籍『そろそろお酒やめようかなと思った時に読む本』 ──「やめたい」の背中をそっと押してくれる、実用的でやさしい1冊。
