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稼ぎ方2.0 【要約】

ひろし

いま、会社員の働き方が劇的に変わろうとしています。

日本の給料はこの30年間、ほぼ上がらずに東南アジア諸国にも追い抜かれつつあります。「日本は先進国だから安泰」と信じて働き続けることは、もはやリスクとなり企業に頼るのではなく、自分自身で収入源を持つことが求められる時代になりました。そんな今こそ、注目されているのが「クリエイターエコノミー」。誰もが自分の力で生き抜く時代に突入しています。

クリエイターエコノミーとは?

クリエイターエコノミーとは、「消費者も販売者になれる経済圏」のこと。個人がスキルや知識、情熱を活かしてコンテンツを発信し、収益化していく働き方が欧米ではすでに普及しています。日本でも副業解禁の波が来ています。副業が当たり前になれば、会社員を続けながらクリエイター活動に挑戦できる環境が整っていくでしょう。

2021年時点で世界の市場規模は約13兆円、5000万人以上が参入しています。今では、YouTubeやInstagramなどのSNSツールを使えば、初期費用も少なく誰でも発信が可能。発信と収入が直結する時代がやってきたのです。

本書と著者の紹介

著者・村上 臣さんは、アメリカの人材系ビジネス最前線企業「LinkedIn」の元日本代表であり、現在は武蔵野大学アントレプレナーシップ学部客員教授、ポピンズ社外取締役、ランサーズ社外取締役として活躍されています。 著者を一言で表すならば、国内外の雇用事情に精通したキャリアのプロです。

「米国型の雇用に近づきつつあるこれからの日本において、ビジネスパーソンが生き抜くための最先端のキャリア・働き方の情報を日本に届ける」ということをミッションに発信されており、そのような著者が提唱するのが、クリエイターエコノミー時代における 稼ぎ方2.0 『やりたいこと』×『経済的自立』が両立できる時代 」です。経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」や野村総合研究所、マッキンゼーなどの調査データをもとに、これからの働き方や個人で稼ぐ重要性についてまとめており、実践的なアクションまで提案しています。

1. 誰もが“個”で稼ぐ力が必要な時代

(1)給料は上がらず、税金と社会保険だけが増える

日本の平均年収は1992年の約472万円をピークに、30年以上もほぼ横ばいです。年功序列・終身雇用制度による硬直的な仕組みが、企業の給与アップを妨げています。また、物価が上がっているにもかかわらず、実質収入は下がっています。その一方で、タイやベトナムなど東南アジア諸国の給与は右肩上がりとなっており、もはや日本は“安い国”となりつつあるのです。

(2)仕事がなくなるリスクが現実に

AIや自動化技術の進化により、2030年までに日本の仕事の27%が代替され、1660万人が職を失うと予測されています。さらに、日本企業の約99%を占める中小企業は倒産リスクも高く、1社依存では危険な時代です。今こそ「個で稼ぐ力」を育てる必要があります。

2. 誰もが“個”で稼げる一億総クリエイター時代

(1)日本人の価値観はクリエイター向き

お金よりも共感や承認を重視する人が増えています。コロナ禍を経て、「人とのつながり」や「感情の共有」が重要視されるようになり、日本人の繊細な感性がクリエイター活動と非常に相性が良くなっています。

(2)テクノロジーが挑戦のハードルを下げてくれた

一昔前なら、個人がクリエイターとして自分の商品を世の中に届けるのは非常に難しいことでした。発信手段が限られていたからです。

しかし、現在では「テクノロジー」の発達によりがハードルを下げてくれています。

  • Midjourney(AI画像生成)
  • ChatGPT(AIライティング)
  • FANBOXやメイビン(収益化プラットフォーム)

こうしたテクノロジーにより、誰でも手軽にクリエイターになり、個人で収益化できる時代になりました。 特別なスキルがなくても、始められる時代です。また、YouTubeやnote、Instagram、TikTokなどを活用すれば、誰でも簡単に情報発信が可能です。

あとは勇気ある一歩を踏み出すかどうかです。

3. 個で稼ぐための5つのポイント

(1)やりたいことを徹底してやる

稼ぐために最も重要なのは「継続すること」。 そのためには、心からやりたいことに没頭することが不可欠です。 会社のためではなく、「自己実現」のために働く──それがこれからのスタンダードになります。

(2)会社外の人とゆるくつながる

副業やクリエイター活動を通じて、新しい価値観や仲間に出会えます。オンラインサロンやコミュニティを活用して、自分の発信に共感してくれる人を見つけましょう。

(3)ニッチな問題解決に注力する

企業が本気で取り組んでいる大きな市場に、個人が参入して勝つことはまず不可能です。なぜなら、企業は資金力も人材も圧倒的に豊富だからです。では、どこを狙えばいいのか?

答えは、企業では手が届かないが、確かに困っている人が存在するニッチな市場です。むしろ、企業が手を出さないニッチな悩みに対して、あなたがその悩みを解決するポジションを取ればいいのです。

(4)制作過程を公開する

完成品ができあがる前から制作過程を公開し、収益を得るスタイルが主流になっています。現在注目されている、この流れを「プロセスエコノミー」と呼びます。人は、「自分が興味を持った人が、夢を叶えるために努力している姿」をみると、応援したくなるものです。

成長する過程を公開し、ファンを獲得していくには、失敗も含めて過程を見せる勇気が必要です。

以前、紹介した西野亮廣さんの著書「 夢と金 」でも、同じようなことが書かれてありました。

(5)「クリエイター」として活動する

企業の倒産や収入減に備えるには、複数の収入源を持つことが有効です。本当に考えるべき副業とは、雇用先を増やすことではなく、自分の商品を作って販売することです。自分の商品を作り、販売する「クリエイター」として活動することで、収入だけでなく、幸福感や自由も手に入れることができます。

まとめ

これからの時代は、会社や国に頼るのではなく、個人が自らの人生を切り開いていく時代です。クリエイターエコノミーの波はすでに始まっており、誰にでもチャンスがあります。重要なのは、小さくても一歩を踏み出す勇気。そして、共感と信頼を積み重ねて、自分だけの市場を築くことです。

現代は、やりたいことを追求しながら、経済的自立も実現できる時代です。この恵まれた環境に感謝し、存分に活用していきましょう。

勇気を持って一歩踏み出した人だけが、これからの時代、幸せを掴み取ることができます。そんな未来を目指して、今この瞬間から動き出しましょう。

『稼ぎ方2.0』は、これからの働き方に不安を感じるすべての人におすすめの一冊です。 ぜひ手に取って、未来を切り開くヒントを掴んでください!

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