更新情報

地平線を追いかけて満員電車を降りてみた 【 本の要約 】

ひろし

「このままで、人生が終わっていいのか──」 40代・50代となって、そんな不安がふとよぎることはありませんか?

仕事も家庭もひと段落した今だからこそ、

  • 「本当にやりたかったことは何だったのか」
  • 「自分らしく生きているのか」
  • 「現在の仕事に心から納得できているか」

みずからが歩んできた道を、問い直す時期が訪れます。

そのようなときに出会ってほしい一冊が、映画監督・紀里谷和明さんの『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』です。悩みを抱えた人々と劇場の支配人との対話を通し、「本当の自分と向き合うこと」の大切さを教えてくれる物語となっています。

  • 著者:紀里谷和明(映画監督/宇多田ヒカル氏の元パートナーとしても知られる)
  • 出版社:文響社
  • 内容:悩みを抱える人と劇場の支配人の対話を通じて、「自分と向き合う勇気」を描いた物語形式の一冊

本書での気づき

肩書きよりも「目的」を大切に

本書(第2話)のなかで登場するのは、33回オーディションに落ち続けた女優の卵。 彼女が求めていたのは「看板に自分の顔をのせたい」「女優という肩書きが欲しい」という結果だけでした。

しかし、肩書きは行動した結果として与えられるものです。 大切なのは、「なぜその道を選ぶのか」という 目的 です。役職や年収が「目的」になってしまうと、虚しさという代償がのこります。

  • なぜこの仕事をしているのか
  • 誰のために、何を成し遂げたいのか
  • 自分は何を感じて生きていたいのか

今の自分に問い直すこと。それが、人生をもう一度スタートさせる「第一歩」になります。

答えは他人ではなく、自分と向き合うことでしかない

劇場の支配人は繰り返し伝えます。 「答えは、あなたの中にしかない」と。

他人に正解を求めても、本当の意味では満たされません。だからこそ、「なぜ有名になりたいのか」「なぜ成功したいのか」と、自分の心に問い続ける必要があります。

ここで大切となってくるのが「2つの心」を持つ視点です。

  • 大人の心…合理的・損得で判断
  • 子どもの心…好きか嫌いか、やりたいかどうかで動く

多くの人は「大人の心」だけで選択しがちですが、子どもの心を無視すると幸福は得られません。フィーリングが大切だからです。「好きかどうか」「やりたいかどうか」──その感覚を信じることが、迷いから抜けだす唯一の道です。

夢が見つからないなら、「どうありたいか」を考えよう

「やりたいことが見つからない」と悩む人は、少なくはありません。でも、それは決して「劣っている」わけではなく、問いの立て方が違うだけかもしれません。

「夢を持たなきゃ」「目標を見つけなきゃ」と焦る人は多いです。しかし本書は、「何になりたいか」より「どうありたいか」を考えることが大切だと教えてくれます。

  • 人に優しくできる自分でありたい
  • 人生をもっと楽しめる自分でありたい
  • 自分に正直でありたい

こうした“ありかた”を定めることで、表面的な肩書きや結果にしばられず、本質的な人生の軸を持つことができます。そしてそれは、心が震えるような“美しい体験”──感動・喜び・ときめきの中にあります。

何度も感動する人生こそが、あなただけの幸せに近づく道なのです。

(本書を読んで)何度も、何度も、感動しましょう!(笑)

心に残る名言と比喩

人生は「遊園地」のようなもの

読書の醍醐味は読書の醍醐味の1つとして、私はこの1行に出会うために読書をしているといってもよい。

まさに大人になってから自由の状態とは何なのかをずっと疑問に思ってきました。『地平線を追いかけて、満員電車を降りてみた』では、それを解消してくれる言葉に出会うことができました。

その中でも最も印象的なのは、次の2つの言葉です。

「人生は、遊園地に入ってから出るまでの時間でしかない」

  • 並んででも乗りたいアトラクションを選ぶ人
  • いろんな乗り物を試したい人
  • 観覧車で大切な人と過ごす人

楽しみ方は人それぞれであり、正解はありません。 人生も同じです。「何に時間を使うか」「誰と過ごすか」「どう楽しむか」を、あなた自身が選べるのです。

大切なのは、「心が震える瞬間」に正直になること。それが、あなたにとっての“再認識の合図”となります。

自由とは「自分に正直でいられる状態」

もう一つの名言はこれです。

「自由とは、自分が自分に正直でいられる状態」

大人になると、周囲の目や常識に縛られがち。 でも人生の後半こそ、自分の心に正直に生きる勇気が必要です。

  • 周りの目より、自分の内なる声を信じる
  • 昔の常識より、今の感覚を優先する
  • 正解探しではなく、自分の納得を選ぶ

人生に「遅すぎる」なんてことは、ありません。 「もう一度やってみよう」と思ったその瞬間が、最高のスタート地点です。

まとめ|40代・50代からの人生再起動におすすめの一冊

『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』は、肩書きや常識に縛られて生きてきた人が、もう一度「自分らしい人生」を取り戻すヒントをくれる本です。

・今の肩書きに満足していますか?

・ 毎日、心が震える瞬間を過ごしていますか?

・自分の目で人生を選んでいますか?

この問いに迷いがあるなら、ぜひ手に取ってみてください。

あなたへの問いかけ

  • 今の肩書きに、満足していますか?
  • 毎朝、心が震えるような時間を過ごせていますか?
  • 誰の目でもなく、自分の目で人生を見ていますか?

『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』は、 そんな問いに本気で向き合うための“静かな対話”をくれる一冊です。

どうか、あなたのきっかけとなる本になりますように。

👉 関連記事もおすすめ

『 Be Yourself 』 自分らしく輝いて人生を変える教科書 【 本の要約 】
『 Be Yourself 』 自分らしく輝いて人生を変える教科書 【 本の要約 】
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』【 本の要約 】
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』【 本の要約 】
アルケミスト 夢を旅した少年 【 本の要約 】
アルケミスト 夢を旅した少年 【 本の要約 】
記事URLをコピーしました