先日「けんすう」さんのボイシー
「なんでと問い詰めるのは良くないよね」を聞いていて、共感を覚えたので記事にします。
仕事においてトラブルが起きたことよりもトラブルを解決して、今後起こらない方が大事だったりします。事実をちゃんと言ってもらい把握するのはとても大事なことですが、職場によってトラブルが起きたときに「なんで?こうなったの」とか「なんで?・・・」と聞いてくる人が多いとおもいませんか?
仕事でトラブルに巻き込まれたりした時「なんでこうなったの?」と問い詰める人がいます。この聞き方ってめちゃくちゃ怖いもの。完全に相手を問い詰めており、叱っているモードに近い。言われた方も、「嫌な気持ち」になってしまい事実を隠したくなってしまう。「なんでこうなったのか?」と言われている時点で叱られていることでスタートしてしまっている。言われた方からしてみみると事実を曲げたり隠したりしてしまって、これ以上怒られたくないという心理になってしまう。
私も以前の職場でも、「なんで?」と聞いてくる人によく出会いました。確かに、このように聞いてくる人に対しての印象はあまり良くないと思っていました。聞かれた私もじっさい問い詰められた気もしましたし、もっとひどいとスタッフやお客さんの前で「なんで?〇〇したの」と聞いてくる人もいました。
では、本日はこの「なんで?」という聞き方に対してのことを考えてみました。
「なぜ?(なんで?)の限界」
「なんで」という問いは、相手を追い詰め、人を防御的にさせることがあります。
聞かれた方は、イライラしてしまい人間関係にトラブルが起こりやすい環境となってしまい非効率になってしまうからです。
例えば、「なぜ私はうまくいかないのだろうか?」と自問すると、答えが出ずフラストレーションが増していきますよね。
小説やドラマではいろいろと問い詰めるシーンはあります。むしろビジネスの場は相手のメンツを立て、相手も自分も「活躍できた」と思ってもらえる方がはるかに良かったりします。
「なんで?」と問い詰めて相手にダメージを与えて、問い詰めることは基本やらない方が良いです。原因を探るのには有効かもしれませんが、解決策を見つけるための道筋を示すものではありません。
「どうすれば〇〇ですか?」の質問で人は伸びていきます。
一方、「どうすれば〇〇できるのか?」という問いは、具体的な行動や解決策を模索するプロセスを促してくれます。これは、脳に具体的な行動を促して問題を解決しようとする姿勢を養ってくれます。
また、人間関係や職場でのコミュニケーションにおいても、この問いかけは相手に対する協力を促して、より生産的な対話を生み出してくれるのです。
例えば、職場の上司や同僚が「なぜ、できないのですか?」と質問してくると、たとえ有能な人でも答えを見つけるのに苦労します。しかし、「どうすればできるようになりますか?」という問いが投げかけられると、実現可能な方法や対策を探して、建設的な提案ができるようになりますね。これだと「なぜ?」よりも「どうすれば?」を使ったほうが、ポジティブな答えが引き出せる聞き方ですし、問題を解決へ導くエネルギーをくれます。
質問するスキルが高いと仕事も人間関係もうまくいって、意識して人をコントロールしているつもりはないけど、周りの人がどんどん動いてくれて人間関係も人生も豊かで幸せなものになります。しかし、質問の仕方が悪いと思い通りにいかないことが多く、目的も達成できずしまいとなってしまいます。
「なぜ」と言う言葉は人を追い詰めたい時や何かを追求するときに使う分はとても便利な言葉ですが、何も答えを引き出せなければ、当然解決するための方法も見つからなく不平や不満だけがたまってしまって悩みを深くしてしまいますね。
この違いが質問の違いです。
もし上司や取引先から「なぜ、できないのですか?」と質問されたら、どんなに有能な人でも答えに困っててしまうのではないでしょうか。しかし、「どうすればできるようになりますか?」と質問されたら、実現する方法や対策を考え、言い訳ではない提案ができるようになります。
「どうすれば、できるのか?」
「どうすれば、うまくいくか?」
この「どうすれば」というキーワードがうまくいく結果へと導くのです。
けんすうさんはvoicyのなかでも遅刻の例をだしていました。
「なぜ、遅刻したの?」と聞くよりも、
「どうすれば、遅刻せずに来れる?」と聞いたほうが柔らかいですね。
例えば、しばらく連絡が途切れていた方にたいして、
「なぜ連絡してくれなかったの?」
↓
「困っていたから連絡して欲しかった」
どんなに些細なことでも自分の感情を押しつけた叱り方はNGですし、相手に苦痛を与えて逆ギレされてしまう可能性もあります。
こういう時は逆の立場で考えてみてください。
「なんで連絡をしてくれなかったの?」
と問い詰められるのと、
「連絡が取れずに困っていたから連絡して欲しかった」と気持ちを伝えられるのとでは受け取り方が全く違いますよね。
前者には「こっちだって忙しかったんだ」などと言い訳したくなると思います。
でも後者のように言われて自分のせいで相手を困らせてしまったと思うと「悪かった。次から早めに連絡するよ」と素直な返事をしやすくなります。
このように「どうすれば〇〇か」と言う質問は、問題を解決するための方法や対策を考えさせるとてもポジティブなキーワードなのです。
まとめ
質問の一つで人は成長することも、停滞することもあります。
「どうすれば?」という問いかけは、直面する問題に対してより建設的でポジティブなアプローチを促してくれます。
次に課題と直面するときは、「なぜ?」ではなく、「どうすれば?」と自問してみてください。解決への第一歩を踏み出すための、より良い質問ができるはずです。
ブログを読んだあなたも、この問いかけ「どうすれば?」を使いこなして、日々の困難や課題に立ち向かってみてはいかがでしょうか。
では、「どうすればよい?」を考えてみた一日でした。