ちきりんさんの『自分の意見で生きていこう』を読みました。
感想や学びについて書いていきます。
■『自分の意見で生きていこう』はどんな本か
有名な社会派ブロガーこと「ちきりん」さんの最新書籍。
ちきりんさんはブログやTwitterで様々な社会問題について、ご自身が考えたことを発信されています。
今までにマーケット感覚や、自分の頭で考えるとはどういうことなのかといったテーマ等で何冊か本を出版されています。
「反応」するな。
「意見」しよう。
本書は「自分の意見を持つことの大切さ」がテーマ。
SNS全盛の時代に自分なりの意見を持ちたいという方、自分らしく納得のできる人生を過ごしたいという方におすすめの一冊です。
自分の意見を持ち、発信できるようになると人生はどんどん充実していくからです。
「どうやったら自分の意見を持てるようになるのか」、「自分の意見を発信するとはどういうことか」を解説してくれている点が、本書の特に良いところだと思います。
ブログ、YouTubeなど様々な媒体で情報を発信する人におすすめなので、ぜひ。
■「正解がある問題」と「正解がない問題」
人が悩んでいる問題には「正解がある問題」と「正解がない問題」がある。
正解がある問題とは、算数の計算やIphoneの最新機種は?などで、「調べる」ことで「答え」を見つけることができます。
2+2=4が正解で、これを6とすると間違いになります。
そして、正解がない問題とは何かというと、「2つの会社から内定をもらっているけど、どちらに就職をするべきか」、「消費税は何%にするべきか」という問題のこと。
これらの違いは何かというと、問題に対して「考える」必要があるかという点です。
「正解がある問題」は調べたら答えを出せますが、「正解がない問題」は自分なりに考えて自分で意見をだしていく必要があります。
自分が現在かかえている問題は、どちらに分類されるのかを最初の段階で見極めないと、いくら時間をかけても答えが見つからないという落とし穴にはまってしまいます。
自分の意見を「絶対にこうだ!」と思い込めないのは、考える容量や余地が足りないから。
正解がない問題に答えを出すには考えることが必要です。
自分の意見とは、違った意見も存在するからです。
どれくらい考える必要があるかというと、自分は「絶対にこうだ!」だと思えるまでは考えなければなりません。
考えきれていないと、誰かから意見をもらったときに自分の考えがブレてしまうからです。
一方、「正解のない問題」は、「考える」ことで「意見」を持つことができます。
私にとっては、最新機種で最高スペックのi-phone 16 pro が最適だ。
私にとっては、型落ちで安くて小さいiphone 13 mini が最適だ。
このように、「意見」というのは人それぞれですので、「正しい」意見も「間違った意見」もありません。
このポイントを理解できていると
・他人に「正解のない問題」について「答え」を求める
・他人の「意見」に対して「正しい」とか「間違っている」と評価する
これらのことがいかに意味がないことかが、理解できると思います。
■自分の意見を言うための情報収集法
あまりに前提知識がなく、意見を言うことができない場合には、調べる前に「この情報があれば、自分の意見は明確になる」という情報の項目を書き出します。
調べられる量や時間的にも限界がありますので、今ある情報がすべてと割り切って考えることも大事です。
・自分の自分で自分の意見に突っ込む
自分の意見に考え漏れがないかを確認するには、自分の現時点での意見の反対のポジションをとってみてから突っ込んでみると良い。
例えば、ある問題に対して賛成のポジションを取ったら、反論を10個書き出してみる。
そして、出てきた反論に対して反論する。
さらに反論の反論に対して反論してみる。
これを繰り返すことによって、自分の意見を論理的に説明できるようになる。
■意見と反応について
ポジションを明確に
人々には「意見と反応」というものがあることが、私には新しい世界が入ってきたようで新鮮でした。
「意見」に対して、自分がどういう立ち位置で意見を言うのかが大事だと著者のちきりんさんは言っています。
1.会社に頼らずに、プログラミングを勉強すべき・・・一つのポジション
2.プログラミングを勉強しても食べていけない・・・違う見解だが、一つのポジション
はっきりと自分のポジションを表現し、そこから自分の意見を展開していくことは大事です。
これが「意見」だとすれば「反応」というものがある。
1.プログラミングを学んで食べていける場合と食べていない場合がある。
2.別の意味で、犯人は男の場合もあれば、女の場合もある。
1+2=何の意味も持たない意見でもなくて、反応である
もう一つ
これからはプログラミングができても食べていけないのではという関係。
これもポジションがわからない。
反論されるのが怖いから、縦関係にしてポジションを明確にしていない。
人はみな、自分の意見を言うのは恥ずかしい、怖いという思いと、自分の意見を発信して認知を
得たい、インフルエンサーになりたいという思い、どちらも抱いているのではないでしょうか。
その人のキャラクターがハッキリとわかるのが、ポジションであり意見ならば、
インフルエンサーの発信をみているとポジションが明確ですね。
その人がどういう人生を歩んできたのか。
その人がどういう世界を望んでいるのか。
情報発信をはじめたので、私は「自分の意見を言いたい」という欲求があります。
正解がない答え=自分の「意見」を発信すること
違う意見があっても良いし、違う意見があって当たり前のことで「こういう意見もあるんだな」と考えを改めれば、
いろんな意見も受け止めやすくなるじゃないかなとこのちきりんさんの本を読んで思いました。
賛成なのか反対なのか。
きちんとポジションを明確にして意見をいうこと、新しい視点をこれからこちらのブログ(CompassーGrowth)にも取りいれていきたいです。
■おわりに
自分の意見をいうのは恥ずかしく「怖い」という思いと、自分の意見を発信して認知を得たいという思いをどちらも抱いているのではないでしょうか。
人生のほとんどの悩みは「正解のない問題」ですし、「正解のない問題への回答」が積み重って自分の人生をつくっていくのかもしれませんね。
意見というのは、何ごとかについてある人がくだす「判断」です。
賛成なのか反対なのか。
他の人はその判断に同意するかもしれないし、同意しないかもしれない。
意見もあくまでも個人的な考え、つまり主観ではありますが感想ではありません。
しっかりと、ポジションを明確にして「自分の意見」を言えるようになりたいですね。
「反応」するな。
「意見」しよう。
自分の「意見」も持たずに、ただ「反応」ばかりしていたら今の時代は生きづらい人生になってしまいます。
自分なりの意見を持つからこそ、自分らしい人生を生きることができるのです。