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伝え方が9割【 要約 】

ひろし

今回は佐々木恵一さんの著書『伝え方が9割』についてまとめたいと思います。

本は累計130万部のベストセラーになっており、著者である佐々木圭一さんは、コピーライターとして活動されていた方で、米国やアジアで日本人初のグランプリを受賞しました。著者の佐々木圭一さんは、アメリカで広告デザイン賞を受賞した経験を持つ日本人です。ただ、佐々木さんはもともと理系出身。伝え方に苦労したそうで、伝え方が苦手な方や、コミュニケーションが苦手な方に特にお勧めの内容になっています。

伝え方の重要性

相手を動かすには、伝え方がとても大切です。どんな資格よりもまずはその使い方を学び、昇進することもありますが、最終的には差がつきます。いくら自分に魅力があっても、それが伝わらなければ意味がありません。職場でどれだけ仕事ができても、どれだけ頑張っていても、上司から評価されなければ昇進はありません。つまり、自分の価値が伝わらなければ意味がないのです。

それに加えて、今は個人の発信力が求められる時代です。今の時代、特定できる個人の言葉が多くの人に強く影響を与えるので、企業でも個人でも伝え方となるのです。

「ノー」をイエスに変える3ステップ

相手をデートに誘う切り口として、例を交えながら説明します。

ステップ1.自分の頭の中をそのままそのままコトバにしない。

自分の頭の中だけで考え、それをそのまま言葉にしないことが第一です。頭で思ったことをストレートに言葉にすると、断られる可能性が高くなります。

ステップ2.相手の頭の中を想像する。

次のステップは、相手の頭の中を想像することです。これは、相手にとって何がメリットかを想像することで、より良い提案ができます。

ステップ3.相手のメリットと一致する、お願いを作る。

最後のステップは、相手のメリットに合致するお願いを作ることです。これは相手優先で考え、結果的に自分の求めるものを達成できればOKです。

良い例です。

驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?

例えば、デートしたいと思ったら、ただストレートに「デートしませんか?」と聞くのではなく、相手の興味を引くような提案をすることが重要です。驚くほどうまいパスタの店があるのですが、そこに行かないと誘うとデートの可能性が上がるかもしれません。このように、相手の好きなことを考えながら、相手のメリットに合わせて提案することで、より効果的な伝え方ができます。

たとえば、あなたが好きな女の子をデートに誘う場合、自分の頭の中をそのまま「デートしましょう」と言ったら、それでうまくいくほど簡単ではありません。これが第一段階です。

次に、一旦自分の「デートしたい」という思いを置いておいて、相手の頭の中を考えます。

相手がイタリアンが好きなら、イタリアンのお店を選ぶことが第二段階です。最後に、相手のメリットと一致するお願いをすると、例えば「驚くほどおいしいパスタ屋さんがあるんだけど、一緒に行かない?」となります。

これで自分のお願いも相手のメリットも達成されるので、デートに行ってもらえる確率が高まります。しかも、「デート」という言葉をわざわざ使わないことで、相手に変な意識をさせないのが良いですね。

この方法はデートに限らず、日常のコミュニケーションにも活用できるので、ぜひ覚えて、明日から使ってみてください。

イエスに変える「7つの切り口」

①相手の好きなこと

②嫌いなこと回避

③選択の自由

3つ目は選択の自由を与える方法です。これは応用編ですが、覚えておくと使える場面が多いので、ぜひお勧めです。そもそも人は選択肢が多いと迷ってしまって決断ができません。でもAとBのように2つの選択肢を与えると、どちらかを選ぼうと考えますし、さらに断るという選択肢がなくなります。

具体的には、営業先にアポを取るときに「いつ空いていますか?」と聞くと、選択肢が多くて忙しいからスケジュールがわかったら連絡するとやんわり断られる可能性があります。しかし、「何月何日と何月何日ではどちらがご都合よろしいでしょうか?」と聞くと、営業先の人はどちらがスケジュールに合うかを考えるようになります。

これは営業だけでなく、事務方でも、どんな人でも社内のコミュニケーションでさえ通用する方法ですので、ぜひ使ってみてください。

④認められたい欲

⑤あなた限定

⑥チームワーク化

⑦感謝…確率0%をアリに変える!

最後に、感謝の気持ちを伝えることで、相手に断りにくい状況を作り出し、イエスをもらうことができます。

お願いに感謝の言葉を加える方法です。

これはこの本で最終手段として紹介されている最大の方法です。人は基本的に「ありがとう」と言われた後に断りにくいものです。例えば、会社で落としにくい領収書があったとき、事務の方にお願いする場合、「この領収書をお願いします」と伝えるのはあなたのメリットしかありません。

ここで先に感謝の言葉を加えて、「いつもありがとうございます。この領収書、お願いできますか?」と伝えると、どうでしょうか?皆さんならどちらで仕事を引き受けやすいと思いますか?

やはり後者の方が気持ちよく仕事を受けられますよね。

チームワーク化について

この本を読んで思ったことは、最近テレビで観たサッカー日本代表の森保一監督のことを思い出しました。

個人のやる気を引き出したり、グループをまとめたりしようと思ったら、「一緒にやりましょう」と呼びかけることが大事だという。

命令することではなく、あくまで自分も動くことが前提。

ベストセラー伝え方が9割(ダイヤモンド社)の中の「チームワーク化」という手法。

これと同じ方針で指導してきたのが、サッカー、日本代表監督の森保一監督です。

サンフレッチェ広島の監督時代から一貫して「みんなで頑張ろう」という雰囲気作りを心がけてきました。

2026年ワールドカップW杯北中米大会の出場権を開催国を除く世界最速で獲得した。

三苫薫選手、久保建英選手らメンバーのほとんどが海外で活躍する。

個性豊かな彼らをまとめるには「俺についてこい」ではなく、森保監督のやり方が最善だったのでしょう。

相手の心を動かしたいときに使いたい「強いコトバ」をつくる5つの技術

①人を動かすのは感動でギャップをつくれば、感動を作ることができる。

②ギャップ法

③赤裸々法

④リピート法

⑤クライマックス法

こちらの記事では、②ギャップ法を使って説明します。

感動を作るには伝えたい内容にギャップを作ることと著者は言います。

大統領選で勝利を収めた際にオバマ氏が語った言葉

「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」

感動を作るには伝えたい内容にギャップを作ることと著者は言います。

人を動かすのはルールではない。感動だ。本当に人が動く時、それは心が動いたとき。

いつかどこかで起こる大勝負だけのためにコトバを磨くのではなく、たった今、あなたの生きているこの瞬間を輝かせるために、人の心を揺さぶる言葉を知って欲しい

本書:200P

伝え方を磨いて、あなたの未来に感動が連続する人生を作り出していきましょう。

参考:佐々木氏の活動Twitterがお勧めです。

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