人生の羅針盤となる「ミッションステートメント」を作ろう!
ミッションステートメントとは、個人や会社などの組織が自身の使命や存在意義を明文化したものです。行動指針や価値観を明確に文章として示すことで、意思決定の基盤となります。
私のようにフリーランスで働いている人や、小規模の会社などで働く人は食べていくために、目先の仕事に追われていませんか。ブレない芯の通った生き方をするには、個人のミッションステートメントを作るのが良いですよ!
世界で最も読まれている自己啓発書「『7つの習慣』に記載されている第2の習慣」では、自身のミッションステートメントを作成することが推奨されています。
この記事では、「個人のミッションステートメント」とは何か。なぜ、作る必要があるのか。どうやって作るのか。作成すれば、どんなメリットがあるのかをまとめました。
人生の終わりを思い描くことで、周囲に流されずに生きることができ、あなたは”イキイキ”と人生のゴールに着実に進んでいけるようになります。
私がミッションステートメントを作成した経験を通じた学びを、ここで皆さんにシェアしたいと思います。
ミッションステートメントとは
ミッションステートメントとは、理想的な自分のあり方、生き方を書き上げた、自分のための憲法のようなもの。
ミッションとは使命、ステートメントとは宣言。いわゆる個人の最高規範のようなものです。
つまり、自分の人生では何が大切で、自分はどうなりたいのかという宣言書があれば、人生の目的を見失わずに、日々を送ることができます。
ミッション・ステートメント作成の際には深い内省や自己分析を経て、よく練った言葉で表し、人生の脚本を自分で主体的に書き直すことが大切です。
ミッションステートメントを作成すれば、はっきりすること
ミッションステートメントを作る意味
では、なぜミッションステートメントを作るのか。
ミッションステートメントを作成する主な目的は、自身の価値観や目標を明確化し、日々の行動や意思決定の指針とすることです。
これによって人生の方向性が定まり、迷いや不安を軽減できます。
例えば、キャリア選択や人間関係において、自信、自分のミッションに照らし合わせて判断すれば迷いがなくなります。さらにミッションステートメントとは自己成長をうながし、自己肯定感の向上にも寄与します。
このように、ミッションステートメントには、より良い人生を築くための羅針盤として機能します。また、自分自身のリーダーシップをも発揮します。
作成するときのポイントは、あくまで価値観を中心に行動の方針を考えること。
そうすれば変化の厳しい時代でも、もっと安定した道標にすることができます。
自分の役割を整理することも大切で、この意味を理解するには人生の終わりを考えてみると良いです。
自分はどんな葬式を迎えたいのか、どんな人に出席してほしいか。自分がどんな人物だったと思って欲しいのか。人生の最後を創造することで、あなたの内面にある奥深く眠る根本的な価値観に触れることができます。
終わりを思いえがくことから始めてこそ、自分のための成功とは何かを見つけることができます。

ミッションステートメントをもっと深く理解したい方は、こちらを御覧ください。

ミッションステートメント作成手順
ステップ1:2度つくるを理解する。
まず初めに、「2度つくる」の考え方です。
これは、家を建てることをイメージするとわかりやすいです。
家を建てるときはまず、第1の段階として設計図を描きます(第1の創造)。その後に、第2段階として建築(第2の創造)をしますね。
この考え方を、自分自身の目標設定に応用します。
まず頭の中で成功イメージを解像度よく頭のなかでイメージ。2度目の創造としては、その計画を実行して形にします。
ポイントは2つに分けて考えること。第一の創造を、どこまで解像度を上げてイメージできるかです。
ステップ2:マイミッションを作る
第1の創造=先を思い描くこと
第2の創造=実際に行うこと
この考えを理解したら、「マイミッション」を見える化していきます。
第1の創造は、自分の頭の中でゴールイメージや目標を明確にします。
これは目標達成するための、設計図を描くようなものです。
具体的なポイントとしては、
単にゴールを考えるだけでなく、さらに1歩踏み込んで
・どんな気持ちになっているか?
・その時の周りの人たちの反応は?
・その後の活動にどうつながるのか?
なるべく詳細にイメージします。
次に、そこから自分が何を大切にし、どのような「価値観」を持っているかを深く掘り下げていきます。この時に、自分の人生に影響を与えた出来事や尊敬する人物を振り返り、そこから得た教訓や信念を洗い出す作業も並行すると効果的です。
次に、これらの「価値観」や「信念」をもとに、自分の使命や目標を具体的な言葉で表現します。
例えば、「家族との時間を大切にする」、「学び続ける姿勢を持つ」といった具体的なミッションを明文化することで、日々の行動指針が明確になります。
自分の役割を整理する。
また、自分の役割を整理することも大切であり、それぞれの役割で実現したいやり方を書き出します。
(具体例)
夫:私は夫として妻に誠実でありたい。
父親:私は父として子供たちが生きる喜びを得ることに貢献したい。
友人:辛いときにも、相談に乗れる人でありたい。
上司:人を育てるのではなく、ともに学んでいきたい。
部下:成長した姿をみていただきたい。
専門職:私は専門職として、日々新しいことを学ぶ努力を続けたい。
サークル:自分の第2の居場所として過ごしたい。
価値観に沿った行動が役割ごとにどのように異なるかイメージしておくことで、生活のバランスがとれ、心豊かな人生を獲得できるようになります。

文章に表現して、定期的に見直す。
あなたが世の中にどんな爪痕を残したいか考えてみましょう。
自分の人生の脚本を自分で主体的に書き直すことが大切です。
第二の習慣=終わりを思い描くことから始めるは、この知的創造のことです。
人生の知的創造とは人生の脚本を作ることであり、生き方は自分で決められるのに、多くの人がそれを忘れ、無意識に他人が決めた脚本通りに生きています。
そして、多くの人が人生の終わりに後悔をします。
自分の可能性から将来を創造し、良心に基づいて、自分の奥底にある価値観をベースにした脚本を作りましょう。
ステップ3:ミッションを体現する
最後に「ミッションの実行」です。
7つの習慣の中では「自己リーダーシップの発揮」いう独特な表現で紹介されています。端的に言えば、目標に向けての行動設計です。
「ミッションㇲテートメント」を扱うコツ
では、最後に「日常のでのアウトプットト例」について触れていきます。
頭で活動のイメージができていてもアクションをしなければ意味がありません。
行動するには具体的なイメージがないと行いづらいです。
そのため、今回は私が実践している下記の3つの具体例を示しますので、参考にしてみてください!
コツ1:過去からミッションを考える
1つ目は、過去からミッションを考えることです。まず、ミッションステートメントを考えるにあたって過去の出来事から自分を見つめ直します。あなたが過去にどのような決断をしたとか、どのような行動を取ったかを振り返ることで、「価値観」が浮かび上がります。これらは自己のミッションステートメントを作成する上で重要なヒントとなります。
過去の成功や挫折、喜びや苦痛の経験は、自己の価値観や信念をも形成し、それが自己の行動や決断に影響を与えています。
これを具体的には、自分史を作ることによって過去から現在までの経験を並べ、それぞれの経験からの気づきを明らかにできます。
自分が大切にしたい価値観を認識する。
どんな人間になりたいのか、何をしたいのか、守りたい信念や大切な価値観を書き出していきましょう。
例えば、
誠実さ
貢献
勇気
努力
思いやり
など、大切にしている価値観を書き出していきます。
以前、当ブログで紹介した要約記事 世界一わかりやすいやりたいことのみつけ方 の著者である八木仁平さんの動画にも「価値観」の大切さについて解説されています。
コツ2:未来からミッションを考える。
2つ目が「過去からミッションを考えること」です。
また、ミッションステートメントは未来のやりたいことから考えることもできます。
具体的には、自分が達成したい目標、特性、関わる人々にどのような影響与えたいかを明確にすることで、ぼんやりと見えてきます。
これらの1つのやり方としては、〇〇年後、自分の葬式をするときに、(旧)辞でどんなことを述べられているかを考える、自己取材のフレームワークもあります。
何(職業)になりたいかではなく、どのような状態になりたいかを想像しましょう。
どのような手段であれ、ポイントは自分の未来像をより具体化し、その状態から逆算して、今そして今後どうありかありたいかを明確にします。
コツ3:第二の習慣に特化して読む
3つ目が「アクションに特化した書籍の利用」です。
また、7つの習慣は、各習慣に特化してまとまった書籍やAudibleが存在します。
このシリーズは7つの習慣の各習慣ごとに実践的なアドバイスを1冊にまとめています。
まんが版もありますので、概要をつかみたい方にはおすすめです。
まんがでわかる7つの習慣(2) パラダイムと原則/第1の習慣/第2の習慣 [ 小山鹿梨子 ]まとめ
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
この記事について、何かご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にコメントでお知らせください。
私はこのプロセスを通じ、自分の価値観や目標を見つめ直しました。おかげで、行動の指針となるミッションステートメントの作成できました。
実際に書いてみて大切だと思ったのは、完璧を目指すのではなく、今の自分に合った言葉で素直に表現してみることです。
そのためには、深い内省と自己分析を経て、よく練った言葉で表すことが重要です。
そして、定期的に少なくとも年に1回は見直すようにしたいですね。
これからも、自分らしく成長しながら目標を追い続け、周りに良い影響を与えられるような生き方を目指していきましょう。
また『7つの習慣』を読んだことがない方は、こちらからぜひお手に取ってみてください。
人生が良い方に変わりますよ!
