生産性の向上を目指すためにも、シングルタスクで輝こう!

ひろし

現代社会では、仕事や生活のあらゆる場面で「マルチタスクできる人」が優秀と称賛されがちです。実際のところ脳は複数のタスクを同時に処理しているのではなく、タスクとタスク間を切り替える「タスクスイッチング」を行っているといえます。脳科学や実践的な経験から明らかになっているのは、私たちの脳は一度に一つのことにしか集中できない現実です。いわゆるマルチタスクは「タスクスイッチング」に過ぎないということ。

ここでは、マルチタスクの弊害と、それを乗り越えるためのシングルタスクのメリットを、以下の3つの論点に分けて考えてみましょう。

1. 脳科学が示すマルチタスクの限界とシングルタスクの有効性

マルチタスクの実態
・多くの人が「同時進行で複数のタスクをこなす」ことができると思いがちですが、脳科学的には実際には不可能です。
・脳は常に1つのことに集中しており、複数のタスクを切り替える「タスクスイッチング」によって作業を進めています。

タスクスイッチングの弊害
・ハーバード大学の研究でも、タスクスイッチングが多いほど生産性が低下することが示されています。タスクを切り替えると、エネルギーを消耗し、結果として生産性を大幅に低下させます。
・仕事や勉強中に他人からの声かけやスマホの着信や通知などを知ると集中が途切れます。元の状態に戻るまでに約20分を要するケースもあり、エネルギーの無駄遣いにつながります。

解決法はシングルタスク
・一日に使える集中力やエネルギーは限られているため、1つのタスクに専念する「シングルタスク」が効果的です。
・結果として、優秀な人ほどタスクスイッチングが少なく、一つ一つの作業に深く取り組む傾向が見られます。

2. 生産性と心の余裕を生む「1日1メインタスク」戦略

優先順位の明確化
・やるべきことが複数あると、全体をみたときに圧倒されがちです。タスクは「一つのことが複数集まったもの」に過ぎません。
・まずは全体を見渡して、最も重要な「1日1メインタスク」を見極めましょう。精神的な負担を軽減できます。

集中力を守るための工夫
・集中して取り組むべきタスクを明確にすることで、無駄な「タスクスイッチング」を回避でき、エネルギーの消費を抑えられます。
・仕事や勉強中は、不要な中断を避けるため、環境を整えたり、スマホなどの誘惑から距離を置くことが大切です。相手からの連絡待ち以外は、電源を切ったり、スマホを別のところに配置したりして「スマホ」を遠ざけておきましょう。

結果としての高い生産性
・1つのことに専念することで、達成感や自己効力感が高まり、日々の成長を実感できるようになります。
・「できない社員」がマルチタスクに憧れるのは、真の生産性や集中力の重要性に気づいていないから。シングルタスクを実践することで、確実に効率は向上します。

3. 生活全体で取り入れる「非効率」の価値とマインドフルネス

タイムパフォーマンス(タイパ)とコスパのバランス


・現代は効率や生産性(タイパ)が注目され、常にスケジュールを詰め込む風潮があります。しかし、アンデッシュ・ハンセン著『スマホ脳』でも指摘されているように、脳はマルチタスクに向いておらず、記憶力や集中力を損なう原因となります。時には「非効率」な時間を持つことが必要です。


・たとえば、電車などでの移動中に仕事を詰め込むのではなく、車窓からの風景をゆったりと楽しむことで、心身のリセットが図れます。

マインドフルネスとしての「よく噛む習慣」
・食事中は「よく噛む」を意識し、食事そのものに集中しましょう。
・よく噛むことで膵液が分泌され、免疫力や自律神経の調整にも好影響があります。結果としてマインドフルネスの実践にもつながります、健康維持にも役立ちます。


まとめ

現代社会では、マルチタスクが美徳とされる風潮がありますが、実際のところ、脳は一度に1つのことにしか集中できず、タスクスイッチングは生産性を著しく低下させる要因となります。

タスクを効率的にこなすために必要なのは、多くのことを同時にこなすマルチタスクではなく、「一つのことに集中する力」です。
1日1メインタスクを実践しましょう。集中すべきことに専念することで、効率だけでなく心のゆとりも手に入れることができます。また、生活の中で「非効率」を楽しむ時間や、マインドフルネスを意識した習慣を取り入れることが、真の充実した人生への近道と言えるでしょう。

一心不乱を目指し、今一度自分の時間とエネルギーの使い方を見直してみませんか?

参考図書

アンデッシュ・ハンセン著『スマホ脳』

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