【 要約/書評 】西野亮廣 『 夢と金 』を読んで学んだこと

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夢と金ってどんな本?

引用:「夢か?金か?」という議論を君の周りの連中は繰り返すだろう。耳を傾ける必要は無い。あんなのはすべて寝言だ。夢とお金は相反関係にない。僕らは夢だけを選ぶことができない。お金が尽きると夢は尽きる。これが真実だ。

西野亮廣さん『夢と金』は夢を実現するためのお金の稼ぎ方について書かれた本です。しかし、節約・貯金・株式投資でのお金を増やし方を紹介する本ではありません。

本書から学んだ今回の記事テーマ

①夢とお金の関係

②これからの「売る」の新常識~薄利多売からの脱却

③「機能」より「意味」を売る仕組みづくり

充実した人生を送るには夢が必要。しかし、その夢を実現するにも「金」が必要です。だからこそ、「1日でもお金について早く学び、1日でも早く勝て!」と西野さんは訴えます。

そのために必要な「実践に基づく生きた知識・考え方・手法」が惜しみなく紹介されています。

常に時代の先をいき、ビジネスモデルから販売・ファンづくりまで、すべててを作り出し、動かし、数字を作り上げていく西野亮廣さんの頭の中がこの本のなかで垣間見れます。

こんな方にオススメ!です。

①夢をあきらめたくない

夢を実現する方法を知りたい方。人生の勝ち組になりたい方

②お金の稼ぎ方を知りたい

これからビジネスサービスを立ち上げたい方、商品を持っていても売れずに困っている方

③お金のことで悩みがある

子供に真に役立つ教金融教育をしたいと考えている方

お金と夢の関係

「お金」がないと「やりたいこと」は続かない。

現代日本は「夢もなければ、金もない」人が溢れています。平成以降生まれの人にとっては、日本は生まれた時からデフレが続く衰退国。自分の将来に希望が持てない理由も、お金の不安があるからに他なりません。

お金は全てじゃない。しかし「貧にすれば純する」という言葉が象徴するように、現実世界では「お金がない」と判断を誤りがち。また、多くの人が「お金がないから・・・」をいいわけに思考停止しています。これでは夢など持てるはずもありません。

貧乏とは「選択肢がない状態」です。貧乏になると衣食住の選択肢に始まり、インプットの選択肢、未来の選択肢も減ります。貧乏になってしまうのも、「お金を作る選択肢が少ないから」です。

この選択肢を減らす大きな原因が「無知」です。無知は貧困を招きます。

引用:そのためにも、お金の使い方を学び、お金を持っている人間の性格を学ぶ必要がある。

「富裕層が何を求めているか?」を知る必要がある。

例えば、立川 健吾 著 『お金持ちは合理的』はお金持ちの方の思考・人間関係等の考え方についてのっておりこちらを一読するのも良いですね。

お金を作る選択肢が少ない人は、行動・チャレンジもできず、貧しさに向かうことになります。

富裕層商品に学ぶ、高く売る秘訣

富裕層商品に学ぶ、高く売る秘訣

富裕層を知るには、高価格対象品の理解が必須と西野亮廣さんは著書の中で述べます。

人口減少の日本で今後もビジネスで収益を上げるには、富裕層の理解が欠かせません。「高価格帯」が利益をうむからでしょう。

ビジネスを仕掛ける側として富裕層を大事にしなければならず、また利用者も、VIP席を座る人を「金持ちが贅沢しやがって」と思うのではなく、彼らがいるから安く利用できることを感謝しなければならないのです。

オーバースペックは職人の自己満足です。西野さんは車を例にあげていました。

日本車・・・役に立つけど意味がないポジション(97点→98点に未だに試みている)

ベンツ・・・性能文句なし「日本車と同じ役立つ車」。ブランドがある=意味がある=高級品である

不足している人(一般層)が求めているモノと、「足りている人(富裕層)」が求めているモノの違いを知れ。

例えば、私が販売している携帯電話を例に例えれば、昔は機能面での購入が多かったように思われます。i-phoneが登場すると顧客はi-phoneというブランドを買い、最近では機能面での購入は少なくなっていると振り返らせていただきました。どのメーカーが出している機種も横並びだからなのでしょう。

売らなきゃいけないのは「機能」じゃない「意味」だ。そして、ファンをつくること。

「機能ではなく、意味を売る」るという視点はとても大事ですね。「機能を売る」と、そこには常に競合と相場が存在し、否応なくコスト競争に巻き込まれてしまいます。しかし、「意味を売る商品」はこの競争から脱出できるようになります。

意味を売る=商品に付加価値として意味を加える。

意味を持つ商品の1つの代表が、誰もが認めるドヤれる商品。「これ持っている、俺ってどうよ」と自慢できる商品は、高くても買われます。

現在世に出回る商品のほとんどは一定の「お客様満足度」を満たしている。ここでは「機能」は差別化にならない。意味を売れ、惚れさせろ。

意味を売り、ファンをつくろう。

「機能」を買う顧客を「意味」をファンにすることが大事です。

自分の商品を少しでも高く売るには技術以外の何かが必要。それはお客さんからの応援である。

引用;キミの商品を高く買ってもらいたいのであれば、「機能」に酔うな。「正しさ」にかまけるな。「感情」はプライスレスだ。人が惚れる立ち振る舞いを学び、心を奪え。

ファンを増やすためには、

❶「コミュニティー」と

❷「自分がどこに向かっていて、今どれぐらい足りてないのか?(現在地と目的地)」を周囲にさらし続けることが必要です。

コミュニティーがあれば人は仲間から商品を買います。そして、仲間は相手が目指したいことがあれば、それを応援支援してくれます。コロナ禍で苦しくなった経営を支えるために行われたクラウドファンディングはその典型例です。

とことん質にこだわるクセを直そう。

オーバースペックをやめて、見返りがあるところにお金と時間を使うべき。

「応援シロ」=「目的地」ー「現在地」

やらなきゃいけないのは、キミの「目的地」とキミの「現在地」をさらし続けることだ。キミは「自分がどこに向かっていて、今どれくらい足りていないのか」を周囲にさらし続けなければならない。「応援シロ」がない限り、キミに「ファン」は生まれない。P163

プロセスエコノミーという本が一時期流行りました。成功するまでの過程をファンが応援してくれる世の中になったのです。

心に残った名言ベスト

売らなきゃいけないのは「機能」じゃない「意味」だ。そして、ファンをつくること。

・やらなきゃいけないのは、「君の目的地」とキミの「現在地」をさらし続けることだ。キミは「自分がどこに向かっていて、今どれくらい足りていないのか」を周囲にさらし続けなければならない。「応援シロ」がない限り、キミに「ファン」は生まれない。P163

・夢とお金は相反関係にない。僕らは夢だけを選ぶことができない。お金が尽きると夢は尽きる。これが真実だ。

夢と金 [ 西野 亮廣 ]

どんな世代の人にも読む価値のある本です。

また、お子様がいる親御さんにとっても大事な学びが得られます。

ぜひ、本書を手にとって人生戦略で大事なことを学んでください。


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