こんにちは、ひろしです。
本日は、八木仁平さん著 『世界一やさしいやりたいことの見つけ方』 を読みましたので、要約したいと思います。
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の要約が知りたい。
自己理解メソッドを知りたい。
やりたいことを見つける上での注意点がわかる。
そんな疑問に答える記事です。
自分がわからないと軸がないため、周囲に流されてしまいます。
インターネットの発達により情報が多い今日、だけど自分はいったい何をしたいのか…?
そんな方にぜひ読んでもらいたい1冊です。
目次
『 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の基本情報
【 やりたいことを見つける自己理解メソッドとは 】
まずは『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』の基本情報について見ていきます。
書名 :『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド
出版社:KADOKAWA
定価 :1540円(税込)
著者である、八木仁平さんのプロフィールはコチラです。
株式会社Meet代表取締役。高知県生まれ。
早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く以外目的を見失って鬱状態に。
本当にやりたいことを見つけるため、独自の自己理解に取り組む。
その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2600pv。Twitterフォロワー数24000人強に。
全国から問い合わせが殺到し、年間200人がやりたいことを探し終わらせ、夢中な自分で生きる仲間が広がっている。
引用:「世界一やさしい やりたいことの見つけ方」
また、八木さんご本人のYouTubeチャンネルでも非常にわかりやすく解説されています。
やりたい仕事が見つからない人が必ず最初に見るべき動画
結論を先にいってしまうと、「本当にやりたいこと」は以下の公式で自己理解をすることで見つけられます。
【 本当にやりたいことの公式 】
好きなこと×得意なこと×大事なこと
どれも似たような言葉ですが、本書では3つの言葉を以下のように定義しています。
好きなこと=自分の情熱がある分野(業界)
得意なこと=自然と人よりうまくできること。頑張らなくてもできたこと(才能)
大事なこと=一生追い求められるもの(価値観)
本書の自己理解メソッドを活用することで、これらの3つの要素が見つけられます。
自己理解のやり方を身につければ、人生の失敗や後悔も「学び」に変えることができると著者は語っています。
注意事項としては、見つける順番がとても大事で、
1.大事なこと(価値観)
↓
2.得意なこと(才能)
↓
3.好きなこと(業界)
では、3つの要素の「見つけ方」をひとつずつ深掘りしていきます。
「大事なこと」のみつけ方
自由に生きたい。人に優しく生きたい。夢中になって生きたい。
「大事なこと」はこのように何を基準に大切に生きているかという価値観です。
こうあるべきより、こうありたい。いわゆる状態であり、進み続ける人生の方向です。
なぜ価値観を知ることが大事なのか。
例えば、仕事には必ず困難がやってきます。
「自分の価値観」を理解していないと「なんで自分はこれをやっているんだろう」と仕事をしているなかで悩むことになります。
私も工場で作業員として働いていた時、「なんでこれをやっているんだろう」と日々のなかで感じていました。
そして、意味のないことに気づいてすぐに仕事を投げ出してしまう。
大事なことが欠けると、燃え尽き症候群にもなりやすく、短期的にはできても長期で継続するのは難しくなります。
例えばあなたの価値観が、
「お金持ちになりたい」ということならば、あなたは「ある程度お金を稼いだ時点で仕事をやめてしまう」でしょう。
みんななんとなく行動しているが、その行動の奥底にある自分の「本当の価値」を理解していない場合が多いです。
本書を読みながらワークとして出てくる「価値観ランキングを作って優先順位を決める」を実際にやってみました。
今まで、最も大切にしている価値観が混乱していましたが、ワークをやることで「最も大事な価値観」が再認識できました!
ちなみに、私の価値観ランキングはこちらです。
1位 | 正義 |
2位 | 挑戦 |
3位 | 再起 |
4位 | 真面目 |
5位 | 本音 |
著者は、価値観下位の価値観をベースに土台として、最終目的(ゴール)となる上位の価値観へと向かっていくものと解説していました。
大事なこと=一生、追い求められるものです。
「得意なこと」の見つけ方
上記にあげた方程式の3つの言葉のなかで「得意なこと」から始める。
「得意なこと」は、成果を出すために使える「無意識な思考•感情•行動のパターン」です。
他の人にとっては大変でも自分にとってはかんたんに、無意識にできてしまうこと。
どうやってわかりやすくものごとを説明しよう
いつもこのような思考と心のクセが「得意なこと」です。
いわゆる「才能」といわれ、他人から褒められたことでもよいです。
短所はもう放っておいて、その長所を全力で伸ばしましょう。
この世の中には尖った強みが一つあれば、たいていの問題は解決できます。
著者の八木さんもPFドラッガーの言葉を引用して説明しています。
引用文
「得意」を見つけるうえでのポイントは、「無意識である」ということ。
ご飯を食べるときに無意識に箸をもつ利き手で持つ(得意な方)のと同じです。
「好きなこと」は興味があってもっと「知りたい」と感じること。
好きなこととは「興味や好奇心を感じること」
時間を忘れて夢中になれること、熱い情熱を傾けられること。
これが仕事でいいの?と感じる。
「なぜ」「どうすれば」という問いが自然と湧いてくる。
具体的には、ファッション、心理学、デザインなどなど。
「好きこそものの上手なれ」ということわざもあるように、お金のためだけにイヤイヤと働いてる人は好きで働く人には敵いません。
「本当にやりたいこと」を見つける
ここまで来たらあとは3つのピースを掛け合わせて「本当にやりたいこと」に夢中になるだけです。
大事なのは、
仮説を立てて行動し、
振り返って、次に生かし実行に移すこと。
自分が本当にやりたいことの仮説をたてて実行していきましょう。
本当にやりたいこと」を決めるステップとして、
1.好き×得意で「やりたいこと」の仮説を立てる
2.「仕事の目的」で「やりたいこと」をしぼる
「本当にやりたいこと」が見つかると自然と実現手段も見つかり始めると著者は言っています。
「やりたいこと」の注意ポイント4つ
最後に、「やりたいこと」を見つける上での注意ポイントをまとめました。
①「好きなこと」しか考えていない
例えば、好きなことが野球だからと言って、野球用品を販売する仕事がやりたいこととは限らないですよね。
「好きなこと」という分野しか見ていないことの失敗パターンに陥ります。
「好きなこと」はやりたいことの一要素に過ぎない、ということを覚えておきましょう。
②「得意なこと」と「スキル・知識」を混同しない
得意なことを「スキルや知識」と混同しがちですが、この2つは似ているようでまったくの別物です。
得意なこと・・・生まれつき持っているもの
スキル・知識・・・後から身に付けるもの
また、「スキルや知識」は仕事が限定されたり、時代の変化によって陳腐化するのも特徴です。
「スキルや知識」は自分のやりたいことを実現する「手段」、というのが著者の考え方になります。
③基準を「外部要因」で考えている
例えば、「お金が稼げそう」という基準でやりたいことを考えた場合です。
お金が稼げる仕事かどうかは、時代や社会の流れで変化するものなので、数年後には稼げなくなっている可能性もありますね。
このように、自分でコントロールできない外部要因を判断軸にしていると、時代によって軸がぶれてしまい、いつまでたっても「本当にやりたいこと」にはたどり着けません。
④天職を探そうとする
「本当にやりたいこと」が定まると、それを満たすために「天職」を探す人も多いそうです。
天職は探して見つかるものではないというのが著者の考え方。「探す」という考えだと、安易な転職に走りがちです。
3つの要素のうち、満たせている部分と満たせてない部分を考えつつ、今の仕事をつくり変えていく努力が必要だと言っています。
一気に変えるのは無理なので、ちょっとずつでもやりたいことの比率を上げていけば良いわけです。
自己理解までの7ステップ
「自己理解」までの7ステップはこちら
ステップ1:生き方の価値観(大事なこと)を明確にする
ステップ2:仕事の目的を明確にする
ステップ3:成果を出すための長所(得意なこと)を明確にする
ステップ4:興味や情熱を感じる分野(好きなこと)を明確にする
ステップ5:「好き」と「長所」を掛け合わせて「やりたいこと(仮)」を考える
ステップ6:「仕事の目的」でやりたいことを絞る
ステップ7:「本当にやりたいこと」の実現手段を見つけて夢中になる
自己理解メソッドに興味を持たれた方はいちど本を手に取ってみることをお勧めします。
「価値観ランキング」の作業をすると自分がどの価値観を大事にしているのかがわかり、スッキリします。ぜひあなたもやってみてください!
今回は以上です。