「自己紹介の作り方」【 要約 】

「あなたは自己紹介が得意でしょうか?」
自己紹介はあなた自身の人間性や社会性、これまでの生き方すべてが凝縮されている人生の物語です。そして、そのすべてがたった数秒・数十秒の自己紹介のなかで相手に見透かされてしまうのです。
自己紹介は新しい人と出会ったときに、行われるものではありますが、その技術を磨いている人はほとんどいません。自己紹介を得意という人がほぼいないからこそ、自己紹介の場というのはあなたの有能さをアピールするチャンスでもあります。
この本は、こんな方におすすめです。
・仕事に直結する自己紹介の作り方を学びたい人
・伝える情報が多すぎて早口になってしまう人
・自己紹介によって「また会いたい」と思われるための「聞き方話し方、覚えられ方」
目次
共感型自己紹介の黄金テンプレート
共感型自己紹介の「黄金テンプレート」は、以下のとおりです。
①肩書+名前(利点を伝えるフェーズ)
②現在+興味性(興味を伝えるフェーズ)
③過去+ストーリー(共感を伝えるフェーズ)
④未来+ベネフィット(利益を伝えるフェーズ)
⑤行動喚起(想いを伝えるフェーズ)
①肩書+名前
最初に興味を持って耳を傾けてもらうために、まずは自分自身を表す短くまとめたキャッチコピーを伝えます。
キャッチコピーは「誰に対して、何をやっているのか人なのか」がわかること。
注意がすべての原点となり、ここで注意を引かなければ、興味を持ってもらえないからです。先に注意、後から興味、この順番は絶対です。
②現在+興味性
キャッチコピーを補完するために、現在は誰に向かってどんな仕事をしているのかを伝えます。
あなたの現在の取り組みに興味を持ってもらうこと。なぜ現在それをやっているのか理由を理解してもらい、共感されること。過去から一本の線でつながるように、過去から得た気づきでも大丈夫です。
③過去+ストーリー
ストーリーの力を活用して、あなたのキャラを知ってもらい共感をもってもらうためのフェーズとなります。
耳を傾けていただいた上で、なぜその仕事をしているのかを簡潔に伝えましょう。
ここまでのなかで耳を傾けていただいた上で、なぜその仕事をしているのか、その仕事をやることになったきっかけなどを簡潔に伝えます。
④未来+ベネフィット
あなたのお客様(ターゲット)が、どんな未来を手に入れることができるのか伝えましょう。
あなたの人生に共感する人は必ずいます。過去の経験、大切にしている価値観、失敗談ほど積極的に出していくと効果的です。なぜなら、挫折の克服が多いと感動に繋がるからです。
⑤行動喚起
仕事につなげるための接点づくりのフェーズです。
出口のない自己紹介はお客様に不適切となります。あなたが相手に行って欲しい具体的行動や、これだけは死んでも伝えたいと思うことをここでは話しましょう。
そして、相手がクライアントになる可能性があるのであれば、次の行動は必ず示しましょう。
例えば、
「名刺交換をしてください」
「興味がありましたら、声をかけてください」でも、良いのです。

自己紹介は1分で話すことを目指す
プロフィール作成に入る前に、どれくらいの長さで書けばいいのか。
いろんな説がありますが、よくいわれているのが1分間300文字が目安です。自己紹介においては物足りなさを感じず、かつ長すぎるなども感じられない。ちょうどいいのが約1分間といわれています。
話すプロがやって、350文字。通常は250から300文字程度が妥当。最初から小さく作るのは難しいので、まずは3分間(800文字)バージョンを作成してみましょう。
1分間トークを作るための7ステップ
3分間(800文字くらい)を作成したら、情報の断捨離をしていきます。
そして、次の7ステップに沿って断捨離をし成形して1分に整えていく。
ステップ1. 3分間の原稿を印刷する
ステップ2. 印刷した原稿を口に出して読み上げる
ステップ3. 特に感情を込めたり、強調した部分にマーカーをひく
ステップ4. マーカー部分以外を思い切って削る
ステップ5. 自己紹介全体の流れを再構築する
ステップ6. 読み上げて違和感がないかチェック
ステップ7. 5と6の作業を繰り返し1分間に収める
あとは、実践の繰り返しになります。100回、200回練習することは当たり前で、自己紹介を常にブラッシュアップし続けましょう。準備して準備して当たり前にやることで、効果的にクライアントが取れるようになります。
感想とまとめ
相手目線をまずは意識する
相手を見ずに言いたいことを伝えても、伝わりません。名前や会社名や職業よりも相手が聞きたいこと。お客様は、あなたに何を求めているのか?そこを考えていくだけでも自己紹介は変わっていきます。誰もがやっている自己紹介ではなく、「あなたが、私に何をしてくれるのか?」「どんな未来を提供してくれるのか?」そこにしか興味はないため、相手目線を意識して自己紹介を作成していきたいです。
成功する人は未来を語る人
好かれる人、売れる人は、相手とあなたの未来を話し、興味を持っていただいて、信頼関係を築くきっかけにしています。
そのためにも相手が求めている未来は何かをしっかり考えて言語化し、その未来をお手伝いできると言うことを伝えていく必要があります。
相手が求めているものを提供するだけですと、御用聞きで終わってしまいます。相手が思いつかない、うまくいっていないことの原因をしっかりと提示しましょう。
さらには、それを解決できること。そして、それによってもたらされる未来を提示する。そのために理想のお客様の悩みをしっかりと把握しておき、あなた自身が提供できるベネフィットもしっかりお話をする必要があります。
かなりビジネスへの結びつきも意識した作品に感じられました。本文のなかに「自己紹介に苦手意識を持つ人ほど練習していない」と指摘があります。身に覚えがある人は練習しましょう。

超前提として、聞くスキル
1.「うなづき」や「相づち」をうつ
「うなづき」や「あいづち」の際に重要なのは、相手に共感していることが伝わること。相手の感情に合わせて表情や声のトーンを変えていきましょう。それによって、共感していることがわかります。
2.繰り返し(感情のキーワードを拾い返す)
3.伝え返しによる確認(要約)
4.質問
ビジネスへの結びつきにも直結している
かなりビジネスへの結びつきも意識した作品に感じられました。
「また会いたい」と思われるための「聞き方・話し方、覚えられ方」も書かれていました。本文のなかに「自己紹介に苦手意識を持つ人ほど練習していない」と指摘もあります。身に覚えがある人、自己紹介が苦手な人は練習しましょう。
本書を読み、仕事に繋がる自己紹介を身につけていただければと思います。

目次
序章:人生が一瞬で変わる!自己紹介の「3つのメリット」
第1章:自己紹介が仕事につながらない人の「5つの理由」
第2章:必ず興味を持ってもらえる「最強の自己紹介」の作り方
第3章:自己紹介を「また会いたい」につなげるための聞き方・話し方・覚えられ方
第4章:自己紹介後の会話を盛り上げる「愛されトーク術」
私も、この本を通じて自己紹介を作成してみました。