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伝え方が9割【 要約 】

ひろし

今回は佐々木恵一さんの著書『伝え方が9割』についてまとめたいと思います。

本は累計130万部のベストセラーになっており、著者である佐々木圭一さんは、コピーライターとして活動されていた方で、アメリカで広告デザイン賞を受賞した経験を持っています。ただ、佐々木さんはもともと理系出身。伝え方にとても苦労したそうで、コミニュケーションや伝え方が苦手な方にもわかりやすいお勧めの内容になっています。

書籍、漫画どちらも読みましたが漫画の方がストーリーがあるので分かりやすくてオススメ。

まんがでわかる 伝え方が9割 [ 佐々木圭一 ] 伝え方が9割 [ 佐々木圭一 ]

伝え方の重要性

自分の意志や提案を上手に伝えたい。伝えたい気持ちがあるのに、なかなか相手に理解してもらえない時はありませんか?

そんな悩みにお答えする本です。

いくら自分に魅力があっても、それが伝わらなければ意味がありません。

相手を動かすには、伝え方がとても大切です。伝え方が変わると人生も同時に変わるかもしれません。

例えば、資格をとったとしても、まずはその使い方を学んだほうが最終的には差がつきます。職場でどれだけ仕事ができても、どれだけ頑張っていても、上司から評価されなければ昇進はありません。良いアイディアも相手に伝わらなければ採用されないこともありますよね。つまり、自分の価値が伝わらなければ意味がないのです。

それに加えて、今は個人の発信力が求められる時代です。今の時代、特定できる個人の言葉が多くの人に強く影響を与えるので、企業でも個人でも伝え方が大事になります。

「ノー」をイエスに変える3ステップ

相手をデートに誘う切り口として、例を交えながら説明します。

ステップ1.願いをそのままそのままコトバにしない。

願い(自分の頭の中)だけで考え、それをそのまま言葉にしないことが第一です。一方的な要望をコトバにしても相手には伝わらないのでやめた方がよいでしょう。また、自分勝手と思われてしまう可能性もあります。

ステップ2.相手の頭の中を想像する。

自分の要望を伝える前に、相手のメリットを考えたことはありますか?

次のステップは、相手の頭の中を想像することです。この面接に受かったら企業にとってどんな良いことがあるのか?このアイディアを採用してくれたら、採用してくれた会社(相手)にどんな良いことがあるのか?を考えるようにしましょう。

相手にとって何がメリットかを想像することで、より良い提案ができます。

ステップ3.相手のメリットと一致する、お願いを作る。

最後のステップは、相手のメリットに合致するお願いを作ることです。これは相手優先で考え、結果的に自分の求めるものを達成できればOKです。

自分の要望、相手のメリットが一致したときに初めて要望が通りやすくなります。イタリアンが好きな女性にデートに誘う場面を例に考えてみます。

悪い例

デートしませんか?

心の声(そんな一方的に主張されても。。。)

良い例

驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?

例えば、デートしたいと思ったら、ただストレートに「デートしませんか?」と聞くのではなく、相手の興味を引くような提案をすることが大切です。「驚くほど、うまいパスタの店があるのですが、そこに行かない?」と誘うとデートの可能性が上がるかもしれません。このように、相手の好きなことを考えながら、相手のメリットに合わせて提案することで、より効果的な伝え方ができます。

たとえば、あなたが好きな女の子をデートに誘う場合、自分の頭の中をそのまま「デートしましょう」と言ったら、それでうまくいくほど簡単ではありません。これが第一段階です。

次に、一旦自分の「デートしたい」という思いを置いておいて、相手の頭の中を考えます。

相手がイタリアンが好きなら、イタリアンのお店を選ぶことが第二段階です。最後に、相手のメリットと一致するお願いをすると、例えば「驚くほどおいしいパスタ屋さんがあるんだけど、一緒に行かない?」となります。

これで自分のお願いも相手のメリットも達成されるので、デートに行ってもらえる確率が高まります。しかも、「デート」という言葉をわざわざ使わないことで、相手に変な意識をさせないのが良いですね。

この方法はデートに限らず、日常のコミュニケーションにも活用できるので、ぜひ覚えて、明日から使ってみてください。

「伝え方が9割」が教える。相手を動かす3つの切り口

①選択の自由

3つ目は選択の自由を与える方法です。これは応用編ですが、覚えておくと使える場面が多いので、ぜひお勧めです。そもそも人は選択肢が多いと迷ってしまって決断ができません。でもAとBのように2つの選択肢を与えると、どちらかを選ぼうと考えますし、さらに断るという選択肢がなくなります。

具体的には、営業先にアポを取るときに「いつ空いていますか?」と聞くと、選択肢が多くて、「忙しいからスケジュールがわかったら連絡する」とやんわり断られる可能性があります。しかし、「何月何日と何月何日ではどちらがご都合よろしいでしょうか?」と聞くと、営業先の人はどちらがスケジュールに合うかを考えるようになります。

これは営業だけでなく、事務方でも、どんな人でも社内のコミュニケーションでさえ通用する方法ですので、ぜひ使ってみてください。

②感謝

最後に、感謝の気持ちを伝えることで、相手に断りにくい状況を作り出し、イエスをもらうことができます。

お願いに感謝の言葉を加える方法です。

これはこの本で最終手段として紹介されている最大の方法です。人は基本的に「ありがとう」と言われた後に断りにくいものです。例えば、会社で落としにくい領収書があったとき、事務の方にお願いする場合、「この領収書をお願いします」と伝えるのはあなたのメリットしかありません。

ここで先に感謝の言葉を加えて、「いつもありがとうございます。この領収書、お願いできますか?」と伝えると、どうでしょうか?皆さんならどちらで仕事を引き受けやすいと思いますか?

やはり後者の方が気持ちよく仕事を受けられますよね。

③チームワーク化(共同でする)

最近テレビでサッカー日本代表の森保一監督のことを思い出しました。

個人のやる気を引き出したり、グループをまとめたりしようと思ったら、「一緒にやりましょう」と呼びかけることが大事だと森保監督は語っておられました。

命令することではなく、あくまで自分も動くことが前提です。

これも、「チームワーク化」という手法となります。

これと同じ方針で指導してきたのが、サッカー、日本代表監督の森保一監督です。サンフレッチェ広島の監督時代から一貫して「みんなで頑張ろう」という雰囲気作りを心がけてきた結果、2026年ワールドカップW杯北中米大会の出場権獲得に導いたのです。

三苫薫選手、久保建英選手らメンバーのほとんどが海外で活躍する日本代表。個性豊かな彼らをまとめるには「俺についてこい」ではなく、森保監督の共同でするやり方(チームワーク化)が最善だったのでしょう。

相手の心を動かしたいときに使いたい「強いコトバ」をつくる技術

人を動かすのは感動でギャップをつくれば、感動を作ることができる。

ギャップ法

感動を作るには伝えたい内容にギャップを作ることと著者は言います。

大統領選で勝利を収めた際にオバマ氏が語った言葉に、

「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」

感動を作るには伝えたい内容にギャップを作ることと著者は言います。

人を動かすのはルールではない。感動だ。本当に人が動く時、それは心が動いたとき。

いつかどこかで起こる大勝負だけのためにコトバを磨くのではなく、たった今、あなたの生きているこの瞬間を輝かせるために、人の心を揺さぶる言葉を知って欲しい

本書:200P

おわりに

伝え方が9割から学べた「伝える技術」をいくつか紹介しました。

著者としては「相手の気持ちを考える」ことさえできれば、伝わり方が変わると感じました。

自分勝手な発言と思ったら一呼吸置き、相手の気持ちを考えたコトバにすれば、よりよい話し合いや提案ができると考えます。

加えて今回ご紹介したテクニックを使ってみてはいかがでしょうか?

伝え方を磨いて、あなたの未来に感動が連続する人生を作り出していきましょう。

参考:佐々木氏の活動Twitterお勧めです。

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